ふり返りトーク #17

けら 旅行で、人と険悪になることって、けっこうあるよね。成田離婚とか。

オット まあね。ぼくら二人でも、長い旅行で一回くらいはピンチがある。

けら この時の私は、大ピンチ。イライラが相当たまってる(笑)。こういうの好きじゃない読者さんは、ゴメンね。

オット 話は変わるけど、この旅行の3人の関係って、ぼくの立ち位置が、おもしろいよね。お母さんから見たら、母娘関係の、仲裁者というかレフェリーみたいなもんかな。

けら お母さん、あなたのことは尊敬してるから。

オット 立ててくれてる。だから、あなたの「オットを通して言いたいことを言おう」という作戦は、当たってるんだよね。

あとさ。いま、親に「ばか」って言うと、すごくクレームが来る

けら (大きく)うん! 新聞連載のころも、あったけどね。昔は、「親に向かってバカとは、けしからん」という意見。

今は「言い方がひどい、傷つく」という意見。元の思想が、昔と少し違ってきてる気がする。

オット 作品の登場人物が、お行儀よかったり、思慮深かったりする必要は、ぜんぜんないと思うんだけど、どうかな?

けら そうだね。この時このキャラはかなり追いつめられてるんで、言い方として、これしかなかった。

だから、こういうのがイヤな人には、ゴメンね、と。

オット 名セリフだと思うよ、ぼくは(笑)。