ふり返りトーク #14

けら 外国で、レストラン入ると、まず全メニューの翻訳をやったよね…。

オット うん。

けら ガイドブックの料理用語のページを、縮小コピーして、ホチキスで留めて、ミニ辞書作ってさー。

オット そうそう。

けら 私は、毎回ごはん行くたび、まず最初に、翻訳作業を終えないと、何も頼めない、っていう現実にビックリしたよ。

オット ぼくが、これは平目、これはなんか野菜、これは鹿? とかって、順番に訳していくでしょ。で、最後まで訳すじゃない?

けら うん。

オット かならず、最初にもどって「これなんだっけ?」って(笑)……二人とも、おぼえてない(笑)もうね、知能テストかよって。

けら でもテキトーに頼むと、羊の脳みそ料理とかもあるわけじゃない? 私、そういうのさえ避けられれば、あとは何でもいいほうだったんだけど、オットがご飯「命」だったんで、影響受けました。

オット ぼくは、海外旅行の目的の8割が、ご飯だった

けら つきあってるうちに私も舌が肥えたよ。でも母は、よく考えたら、私と同じで、なんでもいいほうなのね。ただガンコで、「楽しむ」って感覚にはなれなかったのかも。

出されたものを黙って食べる(食べろ)という主義は、20年近くたった今も変わらないしね。