ふり返りトーク #12

けら これ描いたときは、あたしンちの〆切に追われて、無我夢中で描いてたんだけど、今あらためて読むとさー…。

オット うん。

けら ずいぶん細かいことまで描いてるのが、恥ずかしいね!(笑)

オット (笑)部屋を替えてもらったら、ぜんぜん、いい部屋が出てきたとか。

けら 細かすぎる。でもわれながら、リアルでよろしい、とも思う(笑)。

オット (笑)前回の、髪の毛ぱっさぱさのアメリカ人が、やっぱり必死でリンス探してた、って話、おかしいよね。

けら おかしい。イタリア旅行とかいうと、なんとなく素敵、って印象だけになるけど、実際は、こんな細かい疑問、困惑、焦り、感動、ガッカリ、の集積なんだよね。

ここまで細かい話って、友だちからも聞けない。私たちも無知のまま旅してたね。

オット うん。

けら 例えばこんな、部屋が変だったとき、どう受け止めればいいのか、とかいろいろ、結局わからないまま、とりあえず切り抜けたし。

マンガも、正解がわからないままストレートに描いた。

オット 僕の「最初から、こっち出せよ!」とか、お母さんの「貧乏ばばあが、飛び込んできたと思った?」とか、イタリアで、現実に言った通りの言葉だよね。

けら このリアルなライブ感が、このマンガのいいところですね。自画自賛!(笑)