お母さんとイタリア

#3 お母さんをイタリアに連れて行ったらどうなるだろう

#3 お母さんをイタリアに連れて行ったらどうなるだろう

 

 

 

 

 

 

 

ふり返りトーク#3

 

けら 私はこのころ「ウチは、もうびんぼーから卒業した」と思ってたわけです。

オット (笑)まあ、そうだ。

けら 子どもは、二人とも大学行けて。貯金で、マンションの頭金払えて。お父さんは自衛隊退官して、再就職して。もうすこし働いたら、年金もらえるし。

オット あなたは結婚して、マンガ家になって、印税も入って。

けら そう。もう、どう見ても、卒業!

ここはね、お母さんと、手を取り合って喜ぶところですよ。「よかったね、私たち、ここまで来れたね」って、最高の笑顔で

オット ラストシーンだね(笑)

けら でも、お母さんは、まだぜんぜん!びんぼーのままの気持ちでさ!相変わらず、ケチで、私のことも、よく分かってなくて、会うとすぐお金の心配をされる。「ウエダさんは会社を辞めてしまって、だいじょぶなの?」とか。

オット あ、それ、イタリアで、お母さんと二人になったとき、直接聞かれた。

けら 私はいそがしくて、毎日ボロボロになって漫画描いてたけど、海外旅行へ出ちゃえば夢のような暮らしができるわけじゃない? 

ステキ!! うそみたい!! よかったなあ!! と思って。

お母さんも、苦労したんだから、これを味わってもらいたい!と思ったんだよね。戦友だから、お母さんは

オット ビンボーとの闘いのね。

けら そう。せっかく私たち勝ったのにさ。お母さんは、勝ったことに気がついてないの。

もう戦争は終わったんだよ!早く、こっちに来て!と思ってた。

(つづく)

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